着物買取を行う際に買取額が大幅に下がらないようにするためには、いくつかポイントがあります。
それは、シミや汚れがないことやカビていないこと、着用回数が少なく劣化していないことが挙げられます。
この3点は、高額買取になる上でまず抑えておかなければいけないポイントになります。
ただし、目で見た着物の綺麗さも大切ですがそれだけでは質を証明することは難しいです。
知識があり着物の買取を専門に行っているところであれば、正確な価格で買取をしてくれるかもしれません。
しかし、専門に行っていないところでは思っていたよりも金額が安くなることがあります。
また、専門店の場合でも着物の産地や質の証紙があると正確に鑑定を行ってもらうことが出来ます。
さらにこの証紙自体が価値のあるものとなる場合が高いです。
証紙には、伝統工芸品の有無や織り元やブランドはどこになるかが記載されています。
証紙がなくても得ることは可能ですが、あるなら鑑定士に渡すことをおすすめします。
今はまだ着用する場合でも、将来的には買取業者へ売るつもりなら、着物は正しく保管するのが肝要です。
キチンと仕舞っておきませんと、イザ売ろうとした時にカビが生えていれば、思っていたほど高く売れない場合があります。
着物の保管場所といえば昔から桐のタンスと相場が決まっていますが、それには幾つもの理由があるのです。
例えば桐は湿気に反応するため、室内の湿度が高ければ湿気を吸い、タンス内の湿気を抑えてくれます。
さらに湿気を吸った桐は膨張するので、扉や引き出しの隙間が埋まって気密性がアップします。
そのことで室内の湿気がタンス内へ流入しづらくなり、この点でも湿気から着物を守ってくれます。
そのほか、桐は着物の天敵とも呼べる虫を寄せにくい特性も持っているため、着物を仕舞うには最適な材質なのです。
そこで、着物買取で高価買取を望む場合、着物はできるだけ桐のタンス、もしくは桐製の衣装箱などを使って適切に保管しておきましょう。